処置方法:モノクロル酢酸
応急処置
病院での治療の際、医師に本製品安全デ-タシ-トを手渡してください。(※注1)
モノクロル酢酸に触れたり摂取したりその蒸気にさらされた恐れのある場合、またはその症状が認められる場合は、必ず医師による診断を受けてください。
また、影響が遅れて現れることがあるので、医学的な経過観察が必要です。
(注1):データシートはこちら→モノクロル酢酸(別名 クロロ酢酸)PDF[327KB]
吸入した場合:
- 患者を毛布等で包み安静にさせ、直ちに空気の新鮮な場所に移す。
- 速やかに患者を病院に搬送する。
- 患者が呼吸困難な場合または呼吸が停止している場合は、直ちに人工呼吸または人口蘇生器を使用する。
皮膚に付着した場合:
- モノクロル酢酸が皮膚に付いた場合、最も大切なことは、一刻も早く重曹水に浸かるか、または多量の水で洗い流すことである。
- 広範囲の場合、約3〜5%の重曹水の風呂(水温25〜35℃)に最低3時間以上浸かり、医師の手当てを受ける。
- 汚染された衣服は上記処置を行いながら速やかに脱がせる。
目に入った場合:
- 角膜およびまぶたに損傷を与えるため、直ちに多量の0.9%食塩水または清浄な水で15分以上洗眼し、必ず眼科医の手当てを受ける。
- 洗眼はまぶたを親指と人差し指で広げて行うと効果的である。
- コンタクトレンズを使用の場合、固着していない限り、取り除いて洗浄する。
飲み込んだ場合:
- 口を良くすすぎ、水を飲ませる。(但し、嘔吐をさせないようにする。)
- 安静にさせ、新鮮な空気を吸わせ、物に寄り掛かったような姿勢を保ち病院に搬送する。
最も重要な徴候および症状:
皮膚の痛み、灼熱痛、重度の薬傷、冷や汗、吐き気、水腫、呼吸困難、血圧低下、昏睡、ショック状態、眼の痛み・腫れ、気道・肺の痛み・圧迫感
応急措置をする者の保護:
被災者を救助する場合は、耐酸衣、長靴、ゴ-グルまたは全面保護面、ゴム、塩ビ製手袋を着用し、活動する。